東京では前日に春一番が吹き、いよいよ冬から春への移行を肌で感じさせるような3月初旬。愛知県、長久手市にある愛・地球博記念公園でおこなわれるモリコロパーク第3回ゴールドッヂ大会に後援団体という立場でDBJAが参画、メンバー7名という過去に例のない規模の人数での遠征をしました。
今回、大所帯遠征をおこなったのは理由があります。
過去、第1回大会から今回の第3回大会まで毎年、審判員としての業務を中心に遠征をおこなってきましたが、今回をもって、我々DBJAメンバーは大会における中心軸の立場を離れ、地元の方々を中心とした大会運営体制を構築していただくべく、前日講習会をセッティング、最後となる実地講習的要素が強い今回、協会として全力対応をおこなうという趣旨の元、このような遠征となりました。
ということで大会前日である、この日は翌日の大会本番で初めて審判をお願いする長久手市および周辺地区のスポーツ推進員の皆さん方へ向けた審判講習会を大会会場となるモリコロパークの体育館でおこなうセッティングとなっています。
3月2日(土曜日)朝8:30、東京を発ち、途中休憩や昼食をはさみながら、新たにできた新東名高速道路を疾走し、14:00ごろには現地へ到着できました。
15:00スタート予定の前日講習会に往路旅程は万全の対応ができたことは幸いでした。
ちなみに大会前日に1回きりの講習のみ。では無理があるとの判断もあり、既に前年11月に一度、ドッヂビー基礎講習は済ませており、今回の講習を仕上げの場と想定しました。
定刻、15:00前には受講者であるスポーツ推進員の皆さんが集合。
準備体操のあと、早速、簡単に主要部分のルールを協会メンバーでデモンストレーション的に動きを見せながら説明をしました。
一通りの説明を終えたあと、まずはゴールドッヂという競技を実際に体験してもらうことが重要との考えから、ゲームをおこないました。
初めは消極的な方もいましたが、最後は皆が汗をかくほどゲームに熱中する光景が見られパスが通り、シュートが決まる。など時間が経つにつれて、競技としての面白さに取りつかれている様子!我々メンバーにとっても楽しく、嬉しい時間でした。
その後、翌日に向けた審判実技を交代で経験していただき、ジャッジングの基本や動き方および迷いそうなルールの解釈における説明などであっという間に予定時間となり、無事、講習会は終了となりました。
3月3日(日曜日)ジュニア部門11チーム、オープン部門7チームのエントリーがあり、計18チームが集うという規模として立派な大会となっています。
3回目にして初めて募集したオープン部門が7チームのエントリーで成立していることに愛知県のパワーというか、凄さを感じるとともに、オープン部門初代チャンピオンというタイトルもあり、どのチームにも気合いを感じました。
大会当日は過去も審判を担ってきた愛知県フライングディスク協会メンバーも参加して審判の最終打ち合わせとなり、笛の鳴らし方など共通ルールの確認をおこないました。
選手同様、いやそれ以上に良い意味での緊張感が漂う雰囲気はなかなかでした。
試合を総合的に述べると午前中は緊張からか、なかなかパスが通らずTO(ターンオーバー)ばかりの展開が多い。なかなかゴール前まで運べず、点数が入りません。
しかし、試合を重ねるにつれて早いパス回しや、スペースを使ったオフェンスなど、点数が次々と入るようになり、オフェンスだけでなく、キーパーの好セーブが出て更にゲームがおもしろくなりました。
昼休みには、ドッヂディスタンス記録会もおこなわれ、残念ながら日本記録更新はありませんでしたが、参加者の記録証を貰った時のうれしそうな顔がとても印象的でした。
自分の記録を知る、そして次はその自分の記録を越える!ことにおもしろさや喜びを感じていただければと思います。
昼休み後、いよいよ決勝トーナメント戦に入ると協会メンバーも驚くプレーが続出。
決勝トーナメント2試合で時間内に決着がつかず、PT(ペナルティスロー)戦が行われるなど、実力伯仲の接戦が展開されました。
観戦に来ている保護者の歓喜の声とため息と...選手だけでなく周りにも熱が入ります。
子供も大人も、真剣な顔・ゴールが決まって喜ぶ顔・ゴールを決められて悔しそうな顔と、
様々な顔を見ることができ、とても充実した大会でした。
子供だけでなく大人も熱中するゴールドッヂが今大会を通して、長久手市を中心により多くの方に体験していただき、そして興味を持って頂ければ嬉しく感じます。
当協会としては今大会をルールの検討及び審判のジャッジメントにおける検証の場として、大変有効な場になったことを御礼申し上げます。これを基によりよい、おもしろい競技とするべく、ルール改正等をおこなう予定ですのでご期待ください。
あっと言う間の2日間の愛知遠征ツアーでしたが、審判の真剣な表情、凛とした態度、参加者の白熱したプレー、観客の皆さまの歓声、そして会場内全ての皆さまの笑顔をお土産に東京へ無事、戻りました。 皆さま、ありがとうございました。