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事例紹介、小学校で全児童がドッヂビー!!


東京都武蔵野市立大野田小学校では、平成24年11月下旬から25年2月下旬までの約3カ月にわたり、ドッヂビーを使用して「児童に運動に慣れ親しませ、体力を向上しようとする意欲を喚起するとともに体力を向上させる」ことを目的に学校内でのドッヂビー大会をおこなうとの情報をキャッチしました。

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ドッヂビーならでは、の大変素晴らしい取り組みであると感じましたので、視察に伺いました。以下、ご報告いたします。

その内容は1回あたりの時間は非常に短時間ではあるものの、スローの基礎からディスクドッヂの試合まで複数の企画で構成されており、キチンとカリキュラムが組まれている点について、高い評価ができるものとなっています。

具体的にご紹介しますと

➊ドッヂビー体験教室
11/21~12/3の期間中に学年ごと(全児童対象)に、中休み時間(10:25~45)を利用してミニ体験教室を6回、実施。
市スポーツ推進委員が講師役となって基本となるバックハンドスローの握り方や姿勢などを指導して、キャッチ&スローまでを校庭でおこなう。

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➋ドッヂディスタンス記録会
11/12/1/2月にそれぞれ各1回、 中休みと昼休み時間(13:00~15)を利用してディスタンス記録会を開催、これは当協会へ認定大会の申請もおこない、公式な記録会としておこなう。

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➌ディスクドッヂ大会
1/下旬~2月/上旬にクラス対抗トーナメント戦を開催、これも中休み時間を利用、また、大野田小ローカルルールを作成し、児童へ事前に告知するなど、大会の体裁はキチンと整えられている。

といった具合で、休み時間の短い時間だが「いつも」ドッヂビーに触れる環境をつくり、➊基礎指導をおこない、➋ディスタンスで個人での記録に挑戦し、➌クラス対抗の団体戦
という流れができており、学校ならではの有効な施策であると思われます。

このような企画が実現した経緯を高城栄則校長先生にお話をうかがったところ、
現在、同校は東京都のスポーツ教育推進指定校となっており、体力向上への取り組みを年間通しておこなっていくにあたり、特に投力アップを課題として設定しました。
投力アップにおいてボールに加えて、フライングディスクも採用した背景として特に重視したのは、大人(先生)が「やれ!やれ!」とけしかけるのではなく、子供達が自発的にやりたがるような取り組み方はないか?と模索したこと、

また、※土曜学校の本年度会場校でもあり、子どもたちに馴染みのあるドッヂビーならば!との考えから、とのことでした。

※土曜学校については、下記、報告をご参照ください。

さらに、体育主任である下別府秀光先生が前任校(青梅市立藤橋小学校)でドッヂビーをおこなっていたことから、ドッヂビーの有効性などの理解が既にできており、決め手となったこともあるようです。

本企画において市スポーツ推進委員は➊の講師役に限らず、➋の計測や➌の審判など重要かつ多大な協力をしている点について、所管である市教育委員会 生涯学習スポーツ課 小尾 隆 副参事によると、スポーツ推進活動として「小学校内で何か、できないか?」と常に模索していたため、この話が浮上したときには全面協力を即決しました。とのこと。

この事例は1年生から6年生までが存在する小学校において、全校を挙げて取り組むことができるということの実証、また、スポーツ推進委員など地域の皆さんが参画している点において、ドッヂビーが目指す方向性に合致していることに嬉しさを感じるとともに、敬意をも感じる活動でした。